①講師の菅村貞昌さん。
②ジャスミンのにおいがするというハマゴウの匂いを確認中
③ハマニンニクを触って観察中
④海岸植物には、葉が分厚く、葉の裏側にも毛があるという特徴があるそう
⑤子どもたちも参加。植物に触れたり、貝殻を探したり
⑥子どもたちもハマニンニクを触ってみました
⑦大浦湾を散策し、実際に植物を見ながら解説を受けました。他地域では絶滅して、大浦湾にしかない植物もあるそう
⑧皆さん、メモを取ったり、写真を撮ったり、真剣そのものでした

こういう機会がないと学ぶきっかけがないので楽しかった。様々な植物の話を聞いて、全部は覚えられないけど、繰り返し参加することで少しずつ覚えていけるといいなと思った。

植生が危機的状況にあることが分かった。それだけでも、これまでとは植物の見方が変わってくる。保護していかないといけないと思った。

「植物の多様性を守っていってほしい」

海岸は、海水の塩分や、真水が少ないこと、夏は暑く、冬は風が強いことから植物にとっては過酷な環境だそうです。それでも、この環境で咲き続けることを選ぶのは、過ごしやすい環境では、ほかの植物との競争に負けてしまうからだとか。
そんな弱くて、強い海岸植物ですが、気候変動の影響や増え続ける鹿の影響で、その多様性は失われつつあります。鹿が多いエリアでは植物が何も生えていないような状況もあり、絶滅した植物や他の地域ではもう見られない植物もあるそうです。植生を保護するためには、外来の植物を人の手で除去するなど手入れをしていく必要があります。講師の菅村さんは、この環境を守っていってほしいとお話しされていました。
講座終了後も、自然環境について語り合う参加者の姿があり、大浦湾の自然を守ることを考えるきっかけとなる会でした。

植物観察会のお知らせ

今回の植物観察会を共催してくださった豊岡市立コウノトリ文化館では、毎月第4日曜日に「植物観察会」を実施しています。次回は、11月23日(日)の開催です。今回は大浦海岸を散策しましたが、23日は小浦海岸を散策します。
〇日時:11月23日(日)13時00分~15時00分
〇参加無料
※現地集合現地解散・場所:竹野スノーケルセンター
豊岡市立コウノトリ文化館